①復習方法
特に小学生はすでに習ったことを前提として積み上げていく学習なので、復習は重要。
・雑に回した方がよい
完璧に1回まわすより、雑に何度もまわす方が身につく
★レミニセンス効果:時間が経過した方が記憶を有効活用できる。→睡眠の効果
・完璧主義はNG
・そもそも完璧なんて有り得ないので最初から目指さない。人は忘れるし間違える。
・1学期にできなかった学習が夏休みにいきなりできるようになるわけではない。
・普段+a程度を想定する。
②テンションの上げ方・勉強に気持ちを向ける方法
・新しい服やカバン、文房具を用意!
・夏休み始まりに一緒に買いに行って、夏期講習をワクワク待てるように準備する。
・どうせこなす量が一緒なら楽しくこなせるように、小道具を使う。
・「頑張ってね」と言うだけでなく親の態度で示してあげる。
・子どもの一番近くにある物が文房具なので、気を遣ってあげる。利用する。
★セキュリティブランケット効果:乳幼児の安心毛布。中学入試のストレスに対して、12歳でも効果は大きい。「手で握る」ことにポイントがあるので、シャーペンや鉛筆を活用すると良い。
★プルースト効果:「失われた時を求めて」文房具やハンカチに匂いをつける→「これを使った時に良いことがあった」という記憶を試験場で思い出す。
③保護者のかかわり方
・国語は一緒に勉強する
・親が課題文を朗読してあげる。
・言語は親から子へ伝わるように脳の優先度が高くできている。
・問題を解かせて国語力をつけようとするのではなく、親と子のコミュニケーションの中で国語力を育むようにする。
・子供が課題文を面白く感じるための読み方工夫
・子どもが楽しく感じるように。感情を込めて読む。まずは親が楽しむ。
★モデリング効果;情動感染;感情の動きが優先的に親から子へ受け継がれる。
・算数の計算徹底
・A4用紙1枚に1問貼る。余白をのびのび使えるので丁寧に計算練習できる。
・子どもは字や図が大きいと難易度の意識を下げることができる。
・図形問題も文章問題も計算問題ができなければ得意になれない。
・計算演習は集中力を鍛えることにつながる。国語や理科にも良い影響がある。
・計算は朝学習に取り入れても良い。一日のリズムは崩さない。
④夏期講習のメリット
・夏期講習から勉強のやり方に慣れておく→新年度から楽に学習をスタートできる
・夏期講習ではまだまだ失敗が許される→余裕を持てる
・悪い点数は早いうちに取っておく。
・悪い点数を取って帰ってきたら、一緒に笑ってあげて、見直しをする。親は絶対落ち込まない、がっかりしない。がっかりしてる時間はない。
・学習塾の内容を知ることができる
・ノートに向かう子どもは孤独。顔を上げた時までひとりにならないように、丸つけ・声かけを心掛ける。子どもの個人戦ではなく、親子の団体戦となるように。
★自己効力感:“努力すれば”できるという認識→逆境でも心が折れない
・必ず達成できる目標を立てる→うまくいったら第三者(親)から褒められるというサイクルをつくる。大きいテストだけでなく、日々の復習テストから。満点かどうかではなく、点数に囚われず、努力が点数になったかどうか。
⑤親の受験心得 三ヶ条
・親の欲望は捨てる!
・受験は辛いものではなく、人生のイベントのひとつととらえる。悲壮感を持たない。
・親が悲壮感を持つと、子に伝わり受験パニックを起こしやすくなる。
・謙虚なチャレンジ精神をポジティブに育てる。まずは親のチャレンジ。
・最後は「なるようになるから」と割り切る。
・子が試験本番問題が解けないときに、励ます笑顔の親の顔が頭に浮かぶように。
・満点でなくても試験は受かる。
・目じりを下げて口角を上げる笑顔が効果的。
・子供は効率的ではないと割り切り、親子で受験を経験し、合格することで、自分の仕事の能力もアップさせる。
・子どもの自由度を担保する。細かいことまで言わない。
・「親子」ではなく「人と人」の関係の中で対応する。