ひきたさんが本を読み始めたきっかけ
・大学生は就活の自己PRなどをChatGPTに書かせることがあるが、ChatGPTの文章には個性がない。質問する力も問われる。
・ChatGPTの特徴は、感情がなく、100%正しい情報ではないということ。
一か月に本を読まなかった割合
・小学生6.8% 中学生12.5% 高校生55.3% →小学生は本を読む!
その理由は、
①学校の読書推奨
②中高生は多忙
③学年が上がるとネットが主流になる
・紙の本から電子書籍へもあまり移行しない。紙で本を読む力が大事。
・本を読む人になるためには、小学生時代の読書体験が大事。
・読書は国語の能力。国語の能力が上がると数学の能力、英語の能力も上がる。
・日本人は10歳から80歳までに平均1926.4冊の本を読んでいる。
読書のためのコツ
① 自分で興味のある本を探そう!
・「本」ではなく「興味」で探す。
② 3つのルールを活用する
・3冊選んで、今、何を読むかを決める
・読まない本の理由も言うのがコツ(アメリカではこのプレゼン練習をたくさん行う)
・最初の30ページを一気に読む(中高生なら50ページ
・そこまで読むと面白さが分かってくる。本は、序盤は面白くない。
・読み終わったら次の3つを言ってみる。振り返ることが大切。ChatGPTにはできない。
□一番面白かったところは・・・
□一番心にのこった言葉は・・・
□一番役に立つと思ったことは・・・
③ 本に小さな紙を入れておき、気になった部分、分からなかった言葉や振り返りを書き出す
文章を書くためのコツ
・原稿用紙を仲良くなる。原稿用紙でたくさんの文章を書いた人と、スマホだけで書いた人では内容が違ってくる。
・原稿用紙を縦4つに折る
・たとえば起承転結をひとつひとつのブロックに入れるようにして書く。
・4コマ漫画で起承転結を学ぶ。
・読書感想文も4つに分けて書く。
起:「あらすじ」を書く。(下手な人はこれしか書かない)
承:登場人物の印象に残った行動や言葉について具体的に書く。
転:これまでの自分なら「どのように考えたか」「行動したか」を書く。
結:本を読んだ結果、今後どうしたいかを書く。
・慣れたらだんだんと「承」「転」の割合を増やす。特に「転」がポイント。
・「起」「結」は短い方が良い。
・原稿用紙1枚に起承転結でメモをする練習をしても良い。
・これが書けるようになると、AIに負けない自分らしい文章が書けるようになる。
・アメリカの小学生読書感想文レポートでも同じ4つのポイントを書かせる。
・推薦図書だけでなく、理科・哲学・スポーツなど読んだあらゆる本でこの感想文を書く。
・それを高校生まで続ける。読みっぱなしにしない。
・読解力=本を読む力+読んだことを書き出す力。これは教科に限らず勉強の基礎となる。
本選びのポイント
・良い本を選ぶためには、良い興味が必要。
・同じようなジャンルの本ばかり選ぶ場合、違うジャンルも含めて3冊選び、今なぜこの本を読むのかを説明できるようにする。そうすると他のジャンルにも興味を持てるかも。
・本は読み進めていってつまらない・あわないと感じたらどんどん次の本へ移ってよい。
・子どもが本を読み終わった後の声かけはプレッシャーになるので必要ない。「最近よく本を読んでるね」だけで良い。「うちの子は読書が嫌い」と言わないようにする。何より親が本を読んでいる姿を子どもに見せる。
・マンガも良い。
★感想文は、考えてから書くのではなくまず書いてみる。長くなってしまうときは、次は半分の量にまとめるようにしてみる。どこがいらないか考え、言葉が凝縮される。
★語尾が単調になってしまう場合にも、まず書いてみてから直す。
★タイトルは初めに決めず、すべて書き終わってから「つまり私は何を伝えたいのか」と考える。
★文章を書くときは「私って天才!」と思いながら書き、添削するときは「私ってなんて下手なの」と思いながら削る。
★読書習慣を身につけるためにある程度時間を決めることは大事。